古事記 ー 日本古典文学大系『古事記』より
ここに伊邪那岐命、先に「あなにやしえをとめ。」と言ひ、
後に妹伊邪那美命、「あなにやしえをとこを。」と言ひき。
かく言ひ終へて御合して、生める子は、淡道の穂の狭別島。
次に伊予の二名島を生みき。この島は身一つにして面四有り。
面毎に名有り。
故、伊予国は愛比売と謂ひ、讃岐国は飯依比古と謂ひ、粟国は大宜都比売と謂ひ、土佐国は建依別と謂ふ。
註
古事記ではこのように四国の4つの国のそれぞれの呼び名と意味が示されている。
いや意味の具体的な説明は古事記にはないが、つかわれている文字から想像する。
| えひめ | 愛比売 |
| いひよりひこ | 飯依比古 |
| おほげつひめ | 大宜都比売 |
| たけよりわけ | 建依別 |
好きな解釈、まちがった解釈
えひめは、美しい女性の意とする解釈がある。愛らしい + ヒメ。まちがっても、愛を比べて売るのではない。
ヒコは男性。ヒは、日 ・太陽の意。コは、男の子。ちなみに彦は、美しい男性。
えひめ=女性
いひよりひこ=男性
おほげつひめ=女性
「たけよりわけ」は定説では男性となっている。発音からも男性的。意味はよくわからない。高知にはこんな風に書かれていたブログもあった。