宇宙の大きさ
太陽系のなか
B:「金星!」
X:「うーん、だいたい合ってるけど、ちょっとおしいなぁ」
A, B: ??
X:「事実は水星。金星は地球のすぐ内側の軌道をまわっているため、たまに地球に最接近することがある。しかし、太陽系の惑星はそれぞれに固有の定常的な周期で太陽のまわりを回っている。内側の短軌道の惑星ほど速く、外側の長軌道の惑星になるほどゆっくりとだ。そこで、太陽系内では最接近する惑星はいつも同じではない。変化しているんだ。水星は周期が早いため、平均としてみれば地球の近くにいる惑星なんだ。金星よりもね。」
水星
| 日 | 176 地球日 | |
| 年 | 88 地球日 | |
| 半径 | 2,437.9 Km | |
| 型 | 地球型 | |
| 月 | 0 |
次は、銀河系のなか
われわれのいる太陽系は、とある銀河系のなかをまわっている。そこで、ほとんどの人が聞き覚えのあるアルファケンタウリという星にかんけいした名前を思い出してみよう。なんでこの名前を覚えているかというと地球に一番近い星!星といっても太陽のように自ら光っている星、恒星の名前だから。でも、詳しくはほとんどの人は知らないし、知る必要性に迫られることもない。より精確にはアルファケンタウリは、3つの恒星からなる恒星系だそうだ。また近いといっても太陽系からはずいぶんと離れている。4.37光年の距離である。
さて、この太陽系内では地球の近くにあることが多いのは、隣の軌道をまわっている金星ではなくて、水星だった。
では、銀河系のレベルではどうだろう?
われわれの地球が存在する銀河系の中心は、サギタリウスA* 、日本語では射手座と呼ぶあたりだ。そこには超大質量のブラックホールが発見されている。
そこを中心にわれわれの銀河は回転している。
われわれの銀河系、The Milky Way Galaxy は、千億の恒星系をかかえ十万光年にもわたる広大なものだ。もうこのくらいの規模になると、大きさという言葉ではいいあらわせないものになってる。
しかし、The Milky Way Galaxy もわえっわれが観測できた千億もある銀河系のうちのひとつにすぎない。
銀河団
NASA のインスタグラム にある Galaxy Cluster の写真。
Galaxy cluster、銀河クラスターは宇宙の構造のなかでは最大の構造物だ。日本では、銀河団とよばれる。なんとか団で連想するのは、騎士団が頭に浮ぶようになったのは某小説のせいかもしれない。ちなみに騎士団に相当する英語表現は、chivalric order や order of knighthood だそうだ。発想の根底にあるものが違うので比較は無意味でこれは忘れてください。